3等

Glass-Landfill

髙橋 洸太

株式会社竹中工務店

共同制作者/釜谷 潤

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古さとは、自然のダイナミズムそのものであると考えた。

敷地である中央防波堤最終処分場は超大なスケールを持つがゆえに、地質、生態系、気候、文化といった膨大な情報が無関係に埋め込まれている。この多様な情報を建築により構造化することを試みる。

この場所において「古さ」の獲得に人間のエゴイズムは存在しない。この土地が本来持つ環境の微差とその作用を建築が助長し、様々な質の空間が多焦点的に生まれては消えていくのみである。

広大な埋立地の地形を転写した一枚のガラスを架ける。ゴミの分解により地形が沈みこみ、ガラスと地面の隙間は少しずつ大きくなっていく。ガラスの薄い部分では太陽光のもとに多くの植生が発生し、地盤の安定化が促進され、一方でガラスの厚い部分では外部よりも薄暗く、洞窟のような環境が生まれる。埋立完了という時間の特異点を記憶することで、ガラスの形状は古さと新しさをつなぐ手がかりとなる。