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入賞

高台の道

似鳥 俊平

東京工業大学 大学院
総合理工学部 人間環境システム専攻

共同制作者/坂爪 佑丞

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3.11の震災では豊かな自然の山々に囲まれた多くの小さな浜が甚大な被害を受けた。そこに住む人々はそこから離れるか、または高台に移りそこに住み続けるか選択に迫られている。本提案では地域をつなぐ道と擁壁基礎と建築すべてが一体となったことでつくられる高台宅地の新たな風景を提案する。斜面の安定工に用いられるRCフレームに、人が生活するための様々なスケールを与える。多様なスケールをもった網目状のRCフレームが斜面に架けられることで、道路や建築の基礎となるだけでなく、地域の道と連続する廊下や縁側が部屋と部屋の間に通され、公私の空間を緩やかにつなぎ、同時に生まれる大小様々な外部空間は森を残しながら地域の共有空間となる。土木と建築が同時に考えられることで現在の自然とコミュニティを受け継ぎながら、海と再び生きるためのひとまとまりの環境 が斜面に広がっていく。

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