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佳作

雨のつなぐ街

佐藤 大基

横浜国立大学 大学院
社会空間システム学専攻

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雨という大きな自然環境を地域で共有し、人々が水の広場を拠り所に生活をする風景を考えます。私たちは気候というひとつの大 きな自然環境の中で暮らしています。しかし。現在の都市では人々はばらばらに生活し、その地域や場所で何かを共有しているとい う感覚は少ないように感じます。住宅地ではそれぞれに敷地が決められ、その中で孤立するように家が建ちます。私は、周辺の家々 の屋根を雨を集めるようにして傾け、水のある小さな広場を作ることを提案します。家の境界が水によって緩やかになり、その周り に人が集まることができる場所を作っていきます。住宅地の中に小さな広場が点在し、地域に住まう人々が広場をめぐりながら生活 していくような地域が作られていきます。気候という大きな自然環境を、家が共有するように振る舞っていくことで、既存の都市風 景が雨を共有した新しい風景に変わっていきます。

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