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5等

積層する街

近藤 良平

University of Toronto
Master of Landscape
Architecture

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このプロジェクトは、産業発達の起点として街とコミュニティの成長に貢献してきた鉄道の線路に隣接するリニアパークおよび新しい壁の設計である。線路沿いには人の侵入や騒音を防ぐため様々な壁(フェンス)が存在する。しかし、それらは無機質でそれ以上の機能を持たず、また線路の存在は、対岸との繋がりを断絶している。そこで、防御機能は残しながら、周辺の歴史とコンテクストを敷地に引き込み、人々に占有可能な空間を提供する壁を提案する。
物理的かつ文化的インフラである「壁」は建設廃棄物を回収し、都市に編み込んでいく。住宅から産業スケールでの取り壊しまで、その地の排出物を再利用し、公共が参加することで、絶えず変化し続ける都市のタイムカプセルを創り出す。街の歴史を取り込む壁は、周辺コミュニティの物質的な歴史を共有しながら、都市のディベロップメントサイクルの一部になる。その壁の中には街そのものが積層されているのである

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