入選

目覚めの家

皆川 拓

千葉大学 大学院 工学研究科 建築・都市科学

超豪邸だからこそ得られるものとは何であろう。ここで提案する超豪邸、それは世界の事象を占有する家のことである。敷地はキリバス共和国。33の島からなり、赤道直下、日付変更線をまたぐ国である。この国のミレニアム島では世界一早く日の出を見ることができる。この島に高さ100mのガラスの塔を建てる。最上階が住居(別荘)になっており、この部屋から世界一早い日の出を見る。この部屋の住人は世界の誰よりも早く一日が始まり、手付かずの光を手に入れる。雄大な自然の中に圧倒的な高さを持って佇むガラスの塔。100mのガラスの塔は朝陽を受けて光輝き、世界に一日の始まりを告げる。また、キリバスの島のほとんどは標高5mに満たない。地球温暖化に伴う海水面上昇によりいずれこの国は消え去る。しかしこの塔はいつまでも残り、島の記憶を残していく。

2021年(令和3年度)

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