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入選

小さくて素敵な家物語

石田 拓己

東京大学 大学院 
新領域創成科学研究科 
社会文化環境学

共同制作者/伊藤 友隆

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家は、一つの物語を奏でます。しかし、私達の周りでは、最後まで語られずに終えられてしまう物語を沢山見かけます。そこでそんな家の素敵な第二章を考えました。それは「小さな木の家」の物語です。私達がしたことは大きく二つ。一つは残すこと。使い古された壁や木の柱には味わいと温もりがあります。タイル一枚をとってみても、そこには記憶があります。それを捨ててしまうのではなく、一緒に物語を奏でる仲間と考えました。もう一つは減らすこと。減築することで身の丈に合った生活空間と省エネでサステナブルな暮らしを考えました。また、減らすことで豊かで広がりのある空間を作りました。これらのもと、まず壁と柱、仕上げを残したまま屋根を取り、光と空気を取り込みました。そこに新しく小さな木箱と植物を入れ、生活空間を作りました。この小さな家と暮らす、幸せな物語の第二章が始まります。

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