奨励賞

大地の上で寝そべり瞑想する -視線を水平転換させた共同意識が作る涅槃の山-

尾石 光

千葉大学大学院
園芸学研究科環境園芸学専攻

共同制作者/廖 小羽

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起立状態の垂直方向視線から水平方向に視線を向け、空間認識を変えるための、ささやかな空間装置の提案です。視線を横に向けるだけで、山頂から山腹、麓、まちへとシームレスに繋がる大地の空間の中に私たちが存在していることに深く気付くことがあります。複数人で周囲に物理的な制約のない場へ行った時、お互いに人間が本来もつ五感を最大限に活用し場を体感すること。それは大地を媒介として人と人がする共振ことであると考えました。日々私たちが過ごしている実在の空間には、頭の中にある意識上の空間とのギャップがあることがあります。それは各個人が持つ空間認識がそれぞれ異なっているからです。本提案では、山などの制約のない環境で「横たわる」という振る舞いを誘発させることで、互いの五感を最大限に広げさせます。意識上の空間と現実の空間を重なり合わせるような瞑想体験空間を作ることによって徐々に自発的に周りの空間を理解していく在り方と共同意識を持つための作法の提案です。