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佳作C賞

不完全が生む寛容な家

後藤 樹也

東北芸術工科大学
建築・環境デザイン学科

共同制作者/竹澤 龍河

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 現代の住宅は私的空間に溢れていて、どこか閉鎖感を感じてしまう。
住宅に求められている機能を満たして合理的に設計されているが、それは住み手が空間という約束事にただ従っているだけであり、住み手の行為を縛る事になる結果的にそれが住宅の私的空間を増加させている事に繋がっている。
 そこで今回は大きさを寛容さと捉えて、不完全から生まれる寛容な家を提案する。不完全であることは、一見するとネガティブな印象があるがポジティブなものに変換することも可能である。なぜなら、当たり前という概念的要素を各個人が持ち合わせているためである。
 完全なものは『こうしなきゃいけない』という固定観念に縛られた空間となり得る。完全ということも不確かなものであると考えるが、その完全、つまりルールを目の前にした時にそれを反する行動を取ることも起こり得る。そのルールを破ることすらも肯定してしまうような寛容さを人に持たせる家である。

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