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奨励賞
カヤ スケープ
小泉 裕聖
フリーランス
![01-1.jpg](https://static.wixstatic.com/media/e6c074_ef7d59a3a88b41c283b6bcb599c6329e~mv2.jpg/v1/fill/w_873,h_626,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/01-1.jpg)
現代の東京を敷地とした茅葺屋根の計画である。東京には古い地形や、土地の歴史を由来とする地名が多く、大地の記憶の名残として残存する。ススキやヨシ等の茅もそのうちの一つである。古くは建材として利用され、大都会東京においても大地と建築が一体のものとしてあったと考えられる。都市化に伴い防火の対策が進むにつれて、脈々と続いてきた大地と屋根との交流が忘れ去られてきた。不燃化技術が進んだ現代において、もう一度大地の記憶を呼び起こし、大地の記憶と建築の関係を考え直してみる。既存の水路や濠、現代の植生、輸送経路、防火を考慮した現代の茅葺屋根と土地の関係。忘れ去られていた大地の記憶と建築の交流から、敷地の境界を越え循環する大地と建築の在り方を提案をする。
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