佳作

さはり【触り・障り】の家 -手間から生まれるふるまいの輪-

谷本 優斗

神奈川大学大学院 工学研究科 建築学

共同制作者/
井口 翔太  林 眞太朗

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「触はる」と「障はる」は同義の言葉として使われていた。「障はる」とは、自然の流れや、空間を隔てるという意味である。例えば、日本家屋を見ると、内と外、部屋と部屋の境界として襖や障子が用いられていた。行事や高温多湿な日本の風土に応じて、それら境界を開閉することで対応していた。変化に対し、自らの手で設えることで、自他を結んでいたのである。必要なものは囲われたルールではなく、解放された環境づくりだと定義します。このように身の回りに手間を掛け、新たな価値を獲得する。この行為を我々は「振り」と定義する。そして他者と手間を共有し、分かち合ったと思います。