奨励作品

SEWING
谷戸地形を活かした小さい水力発電による
新しいランドスケープ

伊藤 孝仁

横浜国立大学 大学院 
Y-GSA 建築専攻

共同制作者/
冨永 美保  小野 圭介
佐藤 拓真

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谷戸地形は、水が自然と集まる環境である。雨水や地下水の流れをエネルギーシステムへと再編していくことを通して、谷戸をより豊かな環境単位へと再構成する。
谷戸の両側に点在する土砂警戒区域を、橋状の建築が崖にもたれかけるようにして繋いでいき、上下に調整池を設けることで小さい水力発電拠点へと変換し、緩やかなスロープにそって全体をネットワークする。防災上危険な低地に位置する住居群を橋状の建築や崖の上に移設し、谷底は緑と水に溢れるランドスケープとなる。
地形がもつリスクとポテンシャルを一体的に捉えることで生まれる地域固有の小さいインフラは、大きなインフラによって成立する近代的な都市システムに依存せず、エネルギー/交通/防災/環境と向き合い、かつての集落のように自立可能な地域社会を創造する。