佳作

12オルタナティブランゲージ

伊藤 健

東京藝術大学 美術学部
建築専攻

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わたしは、〈言葉〉ではなく、〈ふるまい〉によって交感する、12人の 「行為と現象の関係」を設計しました。とりもなおさずこれは、〈自然界の動物たち〉に端を発したアイデアです。〈言葉〉をもたないヒト以外の動物は、〈儀礼化された行為〉すなわち、
ディスプレイ (誇示行動)等の 「儀式」をとおして、同種の個体間で交感します。一方、わたしたち人間の 「言語」は、非常に万能な道具ですが、逆にその取り回しのよさが、わたしたちの問題を複雑にしています。
もっとも、シンプルでストレートな表現には、ジェスチャー (ボディーランゲージ)
がともなってしまうものです。もし、その身ぶりを 〈日常行為〉に置き換えられたなら、わたしたちは、〈ただ生きているだけ〉が、交感のジェスチャーになります。
たとえば、ごく普通の日常行為を、12人のヒトが、ほんの少しだけ 〈強調〉して暮らす 「集合住宅」では、どのような 〈協調〉がうまれるのでしょうか。