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優秀賞

時層の根 100年後の表参道にて。ふるまいの蓄積と残響と共振

永高 裕太

神奈川大学大学院 工学研究科
建築学専攻 曽我部研究室

共同制作者/酒井 優人

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長い時間軸で人々のふるまいが都市に蓄積し残響し、共振するとき、短時間の思考では発想できない複雑で重奏的な空間が、時に偶発的に時に意図的に生じ、未来のマチを豊かにしていくと考える。

敷地である表参道は、世界的なトレンドの発信地である一方で、建築も消費対象になっていて、長い時間軸でのふるまいの蓄積・残響・共振は起こりづらい。
そこで私たちは、変化の絶えない表参道のマチの中に溶け込みながらも、100年以上残り続けるストリートファニチャーを提案する。

表参道のベンチで見つけた、メッキの経年劣化によるふるまいの可視化を再解釈する。提案するストリートファニチャーに、色とりどりな超多層メッキ加工を施すことで、趣が変化しながら、様々な時層におけるふるまいの蓄積・残響・共振を起こしていく。
ケヤキの木と一体となったストリートファニチャーは、ふるまいの依代として記憶や愛着や文化を育みながら、新しい表参道の風景を作る。

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