佳作 B

The House of Blue Collar

畠山 拓也

九州大学大学院 人間環境学府
空間システム専攻

共同制作者/
高橋 豪志郎  中山 颯梧
野嶋 淳平  福田 拓人

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グローバリゼーションの煽りを受け、かつての下位中産階級であったブルーカラー達は貧困層への転落を余儀なくされた。貧困層にある彼らは自らを象徴するデニムを皮肉的に用い、ついにはデニムの住宅に住まうことにした。履きこなされた一本のヴィンテージジーンズのように、住みこなされたデニムの住宅は、生地・ステッチ・リベット等の素材から始まり、その加工、さらには経年によるダメージやパッチワーク、色落ちに至るまで、まるで数寄屋のように彼らのこだわりを表象し立ち現れる。経年による味わいが増し、経年熟成された彼の住宅は、歴史上そうであったようにデニムを社会への自由と反抗のシンボルとして用いる精神を継承し、新築に住まい、劣化すれば住み替えることを正義とする富裕層の社会を痛烈に批判するものとして、貧しくも強く、美しくそこに在り続ける。