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2等

防潮堤と望町堤

坪内 健

北海道大学大学院工学院
博士後期課程
建築都市空間デザイン専攻

共同制作者/
安間 理子  林 泰佑

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陸と海の間に立つ「防潮堤」を、過去の記憶と未来の災害の間に立ち、まちを望む「望町堤」と見立てる提案。
東日本大震災を機に建設された「防潮堤」は、人命と景観のどちらを優先するかという現在の復興の枠組みに限定された議論の末、記憶や生態系などの過去や未来をないがしろにして建設された。私たちはその事実を帳消しにはできない。現在の「防潮堤」を受け入れた上で新たな風景を構築することはできないか。
私たちの提案は、津波により消失・残存・新築したまちの対象へのまなざしを提供する「津波石」を置いていくものだ。「津波石」は対象との距離によって大きさを変え、殺風景な「防潮堤」の中に人の居場所をつくり出す。また、「津波石」は未来の津波の際に漂着した場所で新たなまちの風景要素にもなる。
いま・ここにある「防潮堤」に佇み、そこから過去と未来を展望する。それが「望町堤」であり、生きた津波の歴史を継承する古さの戦略となる。

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