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佳作 D

超画一社会と欠陥住宅

德永 晋

九州工業大学 大学院
建設社会工学専攻

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もしこのまま、社会が負の方向へ進んでいくとしたら。画一化社会は「社会化された」生活モデルを提供し、富裕層以外の多くの人を支配した。このまま、画一化が進み超画一社会となると、ありとあらゆる物の寸法までも統一されるかもしれない。欠陥住宅の問題は多くの貧困層を苦しめた。このまま、事態が悪化し続け、意図的に欠陥が作られた住宅が供給され始めるとしたら。
超画一社会によって、市場に支配されていた価値観から解放される。あえて作られた欠陥住宅は安価で供給され、貧困層の救いとなる。人々は住宅に作られた「欠陥」を埋めるように、画一化された物を配置する。
市場が豊かさを供給するのではなく、市場にある物を組み合わせることが豊かさを生むような社会像を提案する。富ある者が独自の豊かさを手に入れられるのではなく、欠陥に合わせて物を組み合わせることができる者が豊かさを手にいれることができる。

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