5等

記憶が溜まる東京湾

中島 悠輔

University of Melbourne
Master of Landscape
Architecture

共同制作者/松村 真弥

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かつて東京の干潟には豊富な生態系という土壌の上に佃煮やすだて漁といった食や娯楽の文化が蓄積していた。しかし、戦後、経済成長と人口拡大の波が押し寄せ、干潟は埋め立てられ、町からの汚水が流れこみ、これまで積み上げてきた文化はコンクリートの下に埋没してしまった。
本提案では、人と過去が断絶している豊洲にて、干潟を再生することを提案する。
第一ステップとして、大きな円状の粗朶及びデッキを自治体が建設。基礎となる干潟の造成により栄養過多だった海中環境を改善するアサリ等の貝類やゴカイがやってくる。
第二ステップとして、住民が小型の粗朶モジュールを寄付し造り上げていく。このモジュールが東京湾に無数に増えていくことにより、水質浄化に貢献するタイラギや、ハオコゼ等の多種多様な小魚を呼び込み、さらに潮溜まりで遊び、潮干狩りや脚立釣りをし、捕まえた魚で寿司を作るといった、人々の娯楽や食の記憶が東京湾に溜まっていく。