奨励賞

目に見えない呼応 -多動する家-

砂田 ひかる

椙山女学園大学
生活科学部生活環境デザイン学科
研究生

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日常生活において、落ち着かず理由もなく廊下を往復する、などの無意識的行動は誰もがすることだろう。しかしその行動がコントロールできない程過剰になる場合がある。その例として、発達障害における多動・衝動性が挙げられる。この無意識的行動とは行動者が落ち着きなどを求めて反射的に起こすものであり本来なら悪しとする行動ではないが、多動・衝動性程に過剰になると周囲に不快感や鬱陶しさを与えてしまう場合もあり、しばしば問題視される。
このように、障害などのはっきり目に見えない要因が絡む行動・ふるまいを第三者と相互的に理解するのは容易なことではない。本提案では、このようなふるまいを<目に見えない>ふるまいとして捉え、<目に見えない>ふるまいの共振を①歩み寄る②呼応③主張し合う、の3つを理解のかたちとして空間に落とし込む。こだわりの強い人との共同生活をする為に、その行動特性を受け止める器のような住宅の改修を試みる。