奨励賞

巨大建築は擬態し都市へと溶け込む。

林 晃平

首都大学東京大学院
都市環境科学研究科 建築学域
建築設計、計画専攻

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京都の中心市街地にある京都大丸は周辺の街並に不釣り合いな巨大な建物である。都市スケールでふるまう巨大建築は周辺とかかわりのない独立した個体ではなく都市に溶け込んだあるいは建築と都市の中間項であるべきと考えます。周囲と接続し街と一体となった建築を考えます。そのために都市構造を取り込んだ設計手法をとります。今回は格子状に広がる通りを京都の都市構造の特徴と定義し約百三十メートル四方の一街区を東西方向に三つ南北方向に七つに分ける。平安創設期にとられた四行八門制と大中小の通りのスケールを頼りに十本のリニアな建築を格子状に組みます。通りに擬態したそれぞれの建築は異なるプログラムを与えその交点ではそれぞれのプログラムが溶け合うような効果をねらっています。箱で閉じるのではなく都市構造を取り入れ街とつながることで不釣り合いな巨大建築は都市に溶けていきます。