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入選

小さな家の大きな木の屋根

木村 友彦

明治大学 理工学研究科 
建築学

共同制作者/亀田 康全

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小さな家の、大きな木のような屋根を考える。そこでは屋根が、家具のように身近な存在として生活の一部となる。大きな木が枝を伸ばすように、扉になっていたり、部屋のなかに折り込まれていたり、テラスになっていたりする。奥に長い部屋を進むにつれて屋根を追い越して、テラスへ出る。そこには家と家の間に残された隙間がある。街の隙間を使いこなすための木の屋根。折り込まれた屋根はひさしからの雨水を受け、じめじめとした、植物の住処を作り出す。栄えては枯れる植物の命の循環を見せる。都会の草花のための環境を作り出す木の屋根。家のなかには安定した光を送り、すきま風を受け止める。風の運ぶどこかの香りを受ける。心地良い環境を作り出す木の屋根。季節を通じて、晴れの日も雨の日も雪の日もここで毎日を過ごす。大きな木の屋根をテーブルのように、寝転がってベッドのように、座り込んでイスのように使い込む。体に重なる小さな木の家を考えた。

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