3等

埋添う 〜歴史をつなぐ核燃料の終焉の地〜

坂下 航徳

北海道大学
工学部環境社会工学科
建築都市コース

共同制作者/立花 恵大

01-1.jpg

原子力技術の歴史は壮絶なものである。しかし、我々はその歴史を風化させてしまうため、過ちが繰り返されてきた。我々には原子力によって引き起こされる事実に目を向け、一つ一つ積み重ね、未来へと伝える義務があり、その営為の繰り返しによってのみ人々は各時代において技術の正しい在り方を思索できるのである。
 今、原子力発電で利用された核燃料の残骸が、地中の奥底に処分されようとしている。本提案では、核燃料廃棄物の終焉の地に、原子力技術の歴史を積み重ね後世へと伝えていくための場を計画した。
 核燃料廃棄物を物理的から隔離することは必要なことである一方、それらが埋められているという情報は未来へ伝えていかなければならない。そこで、故人を偲びつつ自然に返してゆく「埋葬」を
「埋添う」〈ランドスケープ=「墓場」、建築=「墓石」、人間の営み=「墓参り」〉
と再解釈し、断絶と継承という相反する二つの目的の統合を試みた。