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優秀賞

働きものシェルター
‐Shelter Overlapping with Wind‐

馬場 隆介

鹿島建設 建築設計

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現代の家は性能が高すぎるし、暮らす上で困ることなんてほとんど無いように感じる。「働きものの家」を本当に必要としているのは、有事の際に必要な家(シェルター)に住まう人々ではないだろうか。歴史上最も深刻な難民危機を迎えている現代。国連の統計によると全世界では6500万人にも及ぶと言われる。シリア内戦以降、急激に増加し続ける難民とその国境周辺での受け入れ拒否、難民キャンプ不足と生活環境の悪化等の問題を抱える。本提案では、このような現状に対して、難民キャンプでの居住環境を改善するべく建築的対処療法を「働きもの家(シェルター)という視点で考える。
難民キャンプでの電力不足に対しては、空気を規定する小さな風力発電ファサード。高密度で水はけの悪い地盤に対しては、風の通り抜ける家(シェルター)として機能する「働きものの家」を提案する。

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