優秀賞

ミズタマリ

小竹 隼人

芝浦工業大学大学院理工学研究科
建築学専攻

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水たまりを避ける、跨ぐ、飛び越える。
誰だってそうする。
いや、子供たちは跳びこんで遊びかもしれない。
水たまりには、ただぼんやりと歩くいつもの行動を変える力がある。
そんな水たまりのふるまいに少しの遊びを混ぜて肯定的に捉え直すと、街のみんなで遊び始める。
憂鬱な雨が楽しい遊びを誘発する。

平坦に作られたアスファルト舗装のわずかな凹凸を操作することで、水たまりに新しいふるまいを誘発するような形を与える。また、蒸発速度から割り出した寸法の中で断面形状を操作することで、都市に数ミリ単位の等高線を見出し、ランドスケープに昇華させる。

この都市には恒常性がない。水の蒸発によってランドスケープが変化し続けて、それに合わせてその場のふるまいも変わる。
固定化された人口物に囲まれていたはずの都市の中で、自然に合わせてふるまいを変える。そんな根源的なふるまいだからこそ、街にふるまいの共振をもたらす。