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ゴルフ場でねむる。-樹木型墓地への転用-

坂本 みほ

前橋工科大学
工学部 建築学科
建築意匠

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「古さ」とは何か。古さとは物事が人間に関心を持たれること、人間に使われ続けることで獲得するものである。建築や場所は、時に戦略を変えながら古さを獲得している。

人は古くから「自然」と寄り添い生きてきた。人間の一番身近にあった自然とは「森林」である。今ある森林のほとんどは、人間が管理、運用しているが、私はそれを悪いことだと思わない。しかし自然は私たちを取り巻く「環境」そのものであり、それゆえに放置・開発されやすい。

この作品は、ゴルフ場を「樹木型墓地」に穏やかに移行することで、近い将来に問題となる「余剰のゴルフ場」と「墓地不足」を同時に解決する提案である。
「多死社会」という社会の問題に直面したゴルフ場は、新たな戦略を必要としている。
これまでの開発とは違い、突然景色が一変してしまうことを防ぐ戦略。それがその土地が古さを獲得していくことにつながる。