佳作C

なぜインフラは
地中に埋没しているのだろうか?

山崎 嵩拓

東京大学大学院 工学系研究科
都市工学専攻 特別研究員
都市計画(景観・緑)

共同制作者/尾門 あいり

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人間の暮らしは、古代から“水”や“火”と共にあった。現代の都市で営まれる私たちの暮らしもまた、“水”や“火”とは不可分である。
こうしたインフラは、ライフラインを伝って各家庭に供給されている。どこかで汲んだ水、どこかで取ったガス、どこかで生まれた電気が、管を伝って家々に運ばれる。この経過を見ている人はほとんどいないが、その上に私たちの生活は成り立っている。このプロセスを「見せる」建築を提案しよう。“わたし”のために、まちにインフラを露わにする。すると、いつでも充電できる柱や、よく乾く物干し竿ができる。“みんな”のために、まちにインフラを露わにする。すると町の中にキッチンが現れ、ベンチはいつも暖まっている。まちにインフラが埋没した生活/まちにインフラが露わな生活。これが都市の標準となったとき、人々の生活は必要不可欠な要素と結びつき、新たな「日常」が営まれる。