入選

On the confines

片桐 隆博

日本大学 生産工学部 建築工学科

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多種多様なモノと人は、あいまいな境界線上によって規定される。
この部屋は空間的にはーつの繋がりをみせているが、モノや人に対しては、その活動を認識するよりも十分に長い距離を有している。 これは視界が限界の領域を超え、そこで距離による境界線がつくられるのである。 そしてこの十分に長い距離という、あいまいな境界線上において、モノと人は出現と消失を繰り返すのである。 またこの境界線は、それを認識するものとされる対象との距離による関係性において、いかようにも変化する。 これは十分に長い距離を有している部屋においては、どこにでも境界線がつくちれる可能性を意味している。 つまりこの部屋は『見えるのに見えない』というあいあいな境界線上に生活があるのであり、境界線そのものが部屋の風景をつくりだしているのである。