奨励作品

木密の中の帯は都市を呼吸する
ー都市の中に防火帯となる建築を挿入するー

貝沼 泉実

東北大学 大学院 
都市建築学専攻

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都心に広がる広大な木造密集地帯は災害に耐えられるのか。木造密集地で建築と土木を考える。そこは生活感にあふれ、日本独特の風景が凝縮されている。しかし、大震災や大災害が起こったときに、大きな被害を生みかねない危険な場所である。また、スプロール化が進んだまちは、均一化が進み、商店などは廃れ、住宅も建て変わりのサイクルを迎えまちの中は役割を失ったような、似たアパートが建ち始めている。
ここに帯のような建築を挿入する。
帯状の建築は、防火壁の役割を果たすとともに、広がり続ける住宅地に新たな機能と風景を与え、街を再生させる。例えば、商店街として、オフィスとして、通路として、公園として、道として。時には上を歩くこともできる。この建築は、各地区、各都市に形を変えながら挿入され、ひそかに人々の生活に寄り添うものとなる。