奨励賞

境界から始まる建築-ふるまいが共振する建築と都市の更新方法の提案-

川島 史也

京都工芸繊維大学大学院
工芸科学研究科
建築学専攻 建築意匠学

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ふるまいを共振させることは建築への愛着を生み、建築の持続性へと繋がる。人々の多様なふるまいを許容し、再利用されながら長く残り続ける建築を考える。
通常、建築の「不変・可変」の境界はスケルトンとインフィルの間に設定されており、自己完結的な再利用方法である。そこで、境界を再設定し相互依存的な再利用を前提とした建築を計画する。敷地境界線によって生まれた隙間の持続性を空間化し、境界に厚みを持たせることでふるまいが共振、連鎖していく。境界はゆらぎながら様々な居場所をつくり出し、構造的に自立することで空間の自由度を高める。境界が残り続けることで、都市スケールのふるまいの共振が生まれ、持続可能な街の形成へと繋がる。壁面には人のふるまいが映し出され、常に周囲との関係性を変化させながら、隣同士の共有財産として境界は残り続ける。