奨励作品

きおくの唱歌

植村 洋美

武庫川女子大学 
生活環境学部 建築学科

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学校の音楽の時間に習った曲は大人となった今でもつい口ずさんでしまう事があります。そうして口ずさむうちに音楽室の風景が蘇ってきませんか?ピアノを中心に配置された机等間隔に穴が開いた壁の上には過去の偉大な作品家達が並んでいます。このように歌と同様に建築空間は私たちの記憶にしっかりと根をはりめぐらしています。しかし、土木と呼ばれる構造物についてはなぜだか遠いものに感じてしまいます。それは建築に比べてとても大きなものだったり、普段触れる機会がなかったりと心理的・物理的に人間と離れているからではないかと考えました。土木にも建築と人間のような関係を築くことができたならばもっと私たちにとって近しいものとなり、土木と建築の関係も変化するのではないでしょうか。2011年3月11日東日本大震災が起こりました。この記憶を後世へと継承する大きく連なった祈りの空間を提案します。