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佳作

「見せびらかす」住宅

木原 圭崇

今村雅樹アーキテクツ

共同制作者/
小関 恒司  福永 雅美

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新興の富豪が住宅に求めるのは、そのステータスを「見せびらかす」ことだと考えます。そこで、「富豪であること」がそのまま形になったような住宅を提案します。この超豪邸は、高密な都心に建つ超低層住宅です。ガラスのスラブで構成される各フロアは、「見せびらかす」ための「モノ」の空間と「生活」の空間が交互に積層し、光に満ちあふれた地下空間を獲得します。「モノ」の空間は、平面的にその位置をずらしながら積層するため、地上からはその「モノ」を一望することが可能となります。また、ワンフロアに一つの機能を持つ生活空間は、断面方向に隣接する「モノ」の空間と平面的に同位置に配置し、地上から見ると「モノ」がカーテンのような壁のような、目隠しの効果を発揮し、「プライベートな」空間を獲得します。この超低層住宅は周辺に対して良好な環境を創出し、モノ(財産)を都市に還元する「見せびらかす」建築となります。

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