研究報告要約

国際交流

3-203

目的

平沼 孝啓

【開催目的】
1.学生のための発表の場をつくる
学内での研究活動が主体となっている学生にとって、一般市民に開かれた公開プレゼンテーションを行うこと自体が非常に貴重な体験となります。また、現在建築界で活躍する建築家を多数ゲスト講師に迎えることで、質の高い講評を参加者は受けることができます。また、ワークショップ終了後の会場での展示や、会期報告としてホームページや冊子の作成を行い、ワークショップの効果がさらに継続されるような仕組みをつくります。
2.教育・研究活動の新たなモデルケースをつくる
海外での教育経験のある講師を招聘する等、国際的な観点から建築や環境に対する教育活動を行うワークショップとして、国内では他に類を見ない貴重な教育の場を設けます。また、行政や教育機関の連携事業として開催することで、国内外から注目される教育・研究活動として、質の高いワークショップをつくることを目指します。
3.地球環境に対する若い世代の意識を育む
現在、関西地方には、世界に誇る貴重な文化遺産を有する京都や奈良、琵琶湖や紀伊半島の雄大な自然など、豊かな環境が数多く残っています。しかしながら、近年の社会経済活動は環境への負荷を増大させ、歴史的に価値の高い環境をも脅かすまでに至っています。このワークショップでは一人一人が国内における地域環境の特殊性、有限性を深く認識し、今後の建築設計活動において環境への配慮を高めていくと同時に、地球環境の保全に貢献していくことをねらいとしています。次世代を担う学生たちが、具体的な経験を通して環境に対する意識を育むことは、環境と建築が共存できる未来へと、着実につながるのではないかと考えます。
4.地域との継続的な交流をはかる
歴史、文化、自然が一体となって残る地域の特色を生かしたプログラムを主軸に、特殊な地域環境や、住民との交流によって生み出される制作体験を目的としています。各地域には、それぞれの土地で積み重ねてきた歴史や文化、風土があり、短期間のイベントであればそれらを深く知ることはできませんが、数ヶ月にわたる継続的な活動を前提として取り組むことで、より具体的な提案や制作によって、地域に還元していくことができると考えています。

内容

制作内容  “唯一無二の環境を守るために、あなたの提案を実現化してください”
フォリーの原寸模型を地域産材(自然素材 / 木材、和紙、土、石など)の材料で制作

日本の文化を世界へ率いる方々や、建築・美術 両分野を代表する評論家をはじめ、第一線で活躍をされている建築家や都市計画家、アートディレクターやコミュニティデザイナー、構造研究を担い教鞭を執られているストラクチャー・エンジニアによる講評。また近畿二府四県の大学で教鞭を執られ、日本を代表されるプロフェッサー・アーキテクトの皆さまにご参加いただきました。

伊東豊雄 (建築家│ 伊東豊雄建築設計事務所 主宰)
太田伸之 (実業家 │日本ファッションウィーク推進機構 実行委員長)
前田浩智 (ジャーナリスト │ 毎日新聞主筆)
建畠晢 (美術評論家 │ 多摩美術大学学長)
南條史生 (美術評論家 │ 森美術館特別顧問)
ナガオカケンメイ (D&DEPARTMENT ディレクター)
五十嵐太郎(建築史家・建築評論家 │ 東北大学教授)
倉方俊輔 (建築史家 │ 大阪市立大学 教授)
稲山正弘 (構造家 │ 東京大学 教授)
江村哲哉 (構造家 │ アラップ構造エンジニア)
腰原幹雄 (構造家 │ 東京大学教授)
櫻井正幸 (エンジニア │ 旭ビルウォール代表取締役社長)
佐藤淳 (構造家 │ 東京大学准教授)
陶器浩一 (構造家 │ 滋賀県立大学教授)
芦澤竜一 (建築家 │ 滋賀県立大学教授)
遠藤秀平 (建築家 │ 遠藤秀平建築研究所 主宰)
竹原義二 (建築家 │ 神戸芸術工科大学 客員教授)
長田直之 (建築家 │ 奈良女子大学准教授)
平田晃久 (建築家 │ 京都大学教授)
平沼孝啓 (建築家 │ 平沼孝啓建築研究所主宰)
藤本壮介 (建築家 │ 藤本壮介建築設計事務所 主宰)
安井昇 (建築家 │ 桜設計集団代表)
横山俊祐 (建築家 │ 大阪市立大学教授)
吉村靖孝 (建築家 │ 早稲田大学教授)

参加対象者 建築および環境デザイン等の分野を学ぶ学生および院生
参加人数 53名
参加学生46名 + 運営サポーター1名+AAF学生スタッフ6名

方法

2020年
09月21日(月)参加者募集開始
2021年
05月06日(木)参加説明会開催(東京大学)五十嵐太郎→中止 
05月12日(水)参加説明会開催(京都大学)倉方俊輔
05月14日(金)参加者募集締切(参加者決定)
06月05日(土)現地説明・調査 境内にて
07月03日(土)提案作品講評会   
07月04日(日)実施制作打合せ
2022年3月01日(火)~03月07日(月) 合宿にて原寸制作ファイナル(6泊7日)
→当初の予定2021年9月より延期
03月06日(日)公開プレゼンテーション(1日間)
03月07日(月)清掃・解散(1日間)

結論・考察

2021年9月に予定していた合宿期間が開催地東京都の緊急事態宣言中となり、半年間の延期となりました。卒業してしまう参加者に配慮し、何とか年度内に開催させてあげようという明治神宮様のご協力のおかげで、合宿中は参加者が街に出る必要がないよう、食事の手配をし、明治神宮の通用門を開けていただき、隣接する宿泊先のオリンピックセンターとを行き来するのみのバブル方式を実現し、公開プレゼンテーションでは明治神宮会館(定員1900名)という広い会場で徹底した感染対策を施しながら、一人も罹患者なく、無事に開催することができました。初の東日本開催となりましたが、2022年度開催が半年後に迫る中、文部科学省のご後援をいただくことになり、この明治神宮開催にもお越しくださいました。この教育活動をご理解いただける関係者が広がり、皆で応援しようという士気が高まっているのを感じております。今後もこの貴重な学習の場の提供を継続すべく関係者が協力して関係を築き、この文化活動を創造していく所存です。
今回はコロナ禍での初の東開催でしたが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の期間中、本来準備や調査等で現地に赴く学生スタッフの回数や人数を最小限に留め、交通費を抑えたことと、合宿先となったオリンピックセンター様のご協力で合宿費用が抑えられたことで、なんとか切り抜けましたが、影響を受けられた協賛企業様から辞退の連絡があったり、また通常の協賛金獲得が半年ずれていることが懸念点です。
今後は、2022年嚴島神社、2023年仁和寺、2024年醍醐寺、2026年法隆寺が決定し、既に募集パンフレットに掲載する座談会も開催しました。開催地の方々がとても楽しみに協力的に受け入れてくださっておりますので、地道な努力を続け、金銭面での懸念を払拭したいと思っております。

英文要約

研究題目

Architectural Workshop MEIJIJINGU 2021

申請者(代表研究者)氏名・所属機関及び職名

Non-Profit Organization (NPO) Art and Architect Festa (AAF)
Chief Director
Kohki Hiranuma (Kohki Hiranuma Architect & Associates)

本文

Architectural workshop is a workshop where students majoring in fields such as architecture and environmental design leave the campus and under the guidance of lecturers, mainly architects active in Japan and abroad, In that place, the purpose is to create real works.